COLUMN

水をきれいにするだけではない!すごい下水道の世界

下水道は、家庭や事業所などから排出される汚水(風呂、トイレ、台所、洗面台等で使った水など)を微生物の力で分解し、きれいにして川や海にもどすための施設です。
川や海の水質を保ち、自然環境を守る役割を果たしています。

このほかにも近年では、水をきれいにするときに発生する様々な「資源」の再利用も進んでいます。

例えば、下水処理の過程で微生物が沈殿して生じる汚泥には、野菜を育てるのに大切な窒素やリンが豊富に含まれているので肥料としても活用されています。
他にも、コンクリートやブロック、レンガ等の建築資材の材料としても利用されています。

じゅんかん発酵肥料

また、この汚泥を処理する過程では「バイオガス」も発生するため、これを活用してバイオガス発電も行われています。

消化ガス発電設備

このように、水をきれいにするだけではなく、SDGsにも貢献しているのが下水道。
下水道を長く大切に使っていくために、下水道をよく理解して、正しく使いましょう。

[写真提供:佐賀市上下水道局]