COLUMN
森川海人っコラム! 〜下水道とマンホール〜
川や海の環境を守る役割を果たしている下水道とマンホールについて御紹介します。
下水道は、各家庭・事業所等から出される汚水(風呂、トイレ、台所、洗面台等)を下水道管で集めて、処理場でキレイな水に処理して放流しているので、川や海の水質を保ち、自然環境を守る役割を果たしています。
そんな下水道管の点検や管理のために、人が出入りすることができるよう作られたものがマンホールです。そして道路に何気なくあるマンホールは、実は地域の特色を活かしたいろんなデザインがあります。
是非、探してみてくださいね。
*写真(1,2枚目)は、2022年に開催された森川海人っフェス!の様子です。佐賀県下水道課が行った水じゅんかんフェアブースにてマンホールコースターの配布や、マンホール缶バッチ製作ワークショップを行いました。
<マンホールコースターの紹介>
01_佐賀市
佐賀市の南に面する有明海は、日本最大級の干潟を擁し、干満の差が最大6mと大きいことで知られ、ムツゴロウやワラスボなど、固有の生き物が息づく命の宝庫です。この「有明海」と「ムツゴロウ」の関係性をユーモアたっぷりにマンホール蓋に描きました。
02_唐津市
日本三大松原の一つに数えられ、国の特別名勝に指定されている「虹の松原」と玄界灘の「海」をデザインしたもので描かれています。
03_鳥栖市
マンホールの中心は「と」と「す」を組み合わせて、市民の団結と融和を表した市章と、日本最初の四つ葉のクローバー型構造である鳥栖ジャンクションが描かれています。
04_多久市
市の力強く発展する姿を象徴する市の花うめと市の木かえでを図案化したものです。うめの花は厳しい風雪に耐え、百花に先駆けて咲き、芳香を放ち、清楚・高潔・忍耐を表しています。幹は、剛毅と無辺なる躍進を表しています。
05_伊万里市
伊万里は江戸時代に、有田などの西肥前一帯で焼かれた磁気製品「伊万里焼」の積み出し港として栄え、陶器商人の白壁土蔵造りの商家が建ち並び、船の出入りや各地から集まった商人たちの往来により賑いを見せていました。このマンホール蓋は、当時の風景を図案化したものです。
06_武雄市
武雄市のマンホール蓋のデザインは、武雄温泉のシンボルである楼門です。武雄温泉の歴史は古く、肥前風土記にその名が登場しており、江戸初期には伊達政宗や宮本武蔵が、幕末には吉田松陰やシーボルトが入湯したといわれています。
07_鹿島市
鹿島市は佐賀県の南西部に位置し、東は有明海に面し、佐賀鍋島藩の支藩である鹿島鍋島藩の城下町として栄え、本マンホールに描かれた「赤門」は、鹿島城の正門として築かれました。上部に描かれている「さくら」は鹿島市の花です。
08_小城市
小城市の市の花である「さくら」と小城町清水地区にある「清水の滝」、小城町を流れる祇園川のほとりで光を放つ「源氏ボタル」をデザインしたものです。清水川の上流にある「清水の滝」は、高さ75メートル、幅13メートルの清流が垂直に流れ落ちる別名「珠簾(たますだれ)の滝」とも呼ばれています。
09_嬉野市
嬉野市(旧嬉野町)の公共下水道区域内に設置しているマンホールで、マンホール上部より市花であるふじの花が咲き誇り、下部は山々のすそ野を特産である市木のお茶畑が列をなしている風景をデザインしています。
10_神埼市
神埼市にはその昔60基の水車群がありました。豊かに流れる城原川の水力で稼働し、神埼そうめんの製粉や精米などに使われました。本デザインは当時の水車群を復元した「水車の里」と「城原川」、その手前に「九年庵」を配置し、背景に日本三百名山の1つ「脊振山」を描いたものです。
11_吉野ヶ里町
吉野ヶ里町マンホール蓋は、合併した旧三田川町が作成したデザインを引き継ぎ、町章を吉野ヶ里町の町章に変更、吉野ヶ里町は、弥生時代に存在した吉野ヶ里遺跡を有し、弥生時代の様子を再現した集落をモチーフに、物見やぐら、高床倉庫、竪穴住居を描き、町の花であるサクラを散りばめています。
12_上峰町
上峰町のマンホール蓋には、鎮西山とその山頂にある展望台、町木「つばき」、町花「サルビア」をモチーフに描かれており、住民に身近で親しみのあるデザインとなっています。「鎮西山」は、町の北部に位置し、頂上(標高202m)からの展望は素晴らしく、佐賀平野を中心に有明海、雲仙まで見渡すことができます。
13_みやき町
みやき町の公共下水道は、市町村合併により、旧北茂安町を北茂安処理区、旧中原町を中原処理区として事業を実施しています。このマンホールのデザインは、合併後、みやき町のイメージキャラクター「みやっきー」をマンホールカード用にデザイン、作成したものです。
14_玄海町
4尾の魚は、玄海町の特産品である鯛であり、4尾の鯛が「来たい」「見たい」「ふれたい」「住みたい」町を表しています。また、中央部分は、町内に残る風光明媚な”棚田”をイメージしたものです。
15_有田町
町木の銀杏の葉を紋様的にデザインされたものとなっております。これは、町内のデザインコンテストにより決定された、有田工業高校のデザイン科の先生によるものです。
16_江北町
町のイメージキャラクターへそがえる「ビッキー」をデザインしたマンホール蓋です。佐賀弁でカエルのことを「びっき」ということから、こう命名されました。ビッキーには「へそ」があります。これは江北町が佐賀県のほぼ中央に位置し、JRや国道の分岐点という交通の要衝、つまり佐賀の”へそ”であることを象徴しています。
17_白石町
佐賀県南西部、有明海に面する白石町はそのほとんどが広大な農地です。中央のキャラクター「しろいしみのりちゃん」は有明海と白石平野の特産物である、タマネギ、海苔、米(稲穂)、イチゴ、レンコンから生まれた女の子、「しろいしみのりちゃん」を囲む花は、町木のサクラと町花のツツジです。
18_太良町
太良町は、多良岳山系の山々、豊饒の海「有明海」をのぞむ、自然あふれる町。自然豊かな有明海と多良岳山系の恩恵を受けて育った「竹崎かに」と「たらみかん」は全国でも有名。太良町の海の幸の代表である「竹崎かに」や地元の特産品である「たらみかん」をイメージしてデザインしました。
19_基山町
基山町のマンホール蓋は、町花であるつつじと基山町のシンボルである基山で草スキーを楽しむ子供たちを描いたものです。基山は標高404.5mで、南東斜面には飛鳥時代に築かれた山城の基肄城があり、飼い葉、焚き木拾いの山として活用、草スキー場として人々のレジャーの場として知られています。